牧師紹介
田畑 淳(たばた あつし)1982年生まれ、和歌山県和歌山市出身 |
(エルサレム郊外の公園で) |
物心つく頃から演劇をこよなく愛する。
趣味は、舞台&映画鑑賞、読書、物を書くこと、自然を見ること。
好きなテレビ番組は、大河ドラマと連続テレビ小説。
好きな聖書の言葉
だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。わたしたちの一時の軽い艱難(かんなん)は、比べものにならないほど重みのある永遠の栄光をもたらしてくれます。 わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。(第二コリント4:16-18)
ちょっとひとこと
「神が喜び迎える人」
牧師 田畑 淳
イエス様はおよそ30歳の頃、ヨルダン川にいた洗礼者ヨハネのもとに行きました。ヨハネは人々に「悔い改めよ!自分の罪を認めて神に立ち返れ」と勧め、悔い改めた者に洗礼を授けていました。
イエス様が洗礼を受けに来ると、ヨハネは驚き、それを止めようとしました。
しかし、イエス様は言われます。「今は止めないでほしい。正しいことをすべて行うのは、我々にふさわしいことです」(マタイ3章15節)
イエス様は「悔い改めて洗礼を受けること」を「正しいこと」と言われたのです。
イエス様には悔い改める罪はありませんでしたが、イエス様はそれでも洗礼を受けることで、私たちに「これが正しいことだ」と示されたのです。
「正しいこと」、本当の「正しさ」は、私たちが、自分が完璧ではないこと、正しくはいられないことを認めて、ただ神様に救って頂くために洗礼を受けることです。
洗礼、それは、神様が救ってくださるのに身を任せることです。
イエス様は私たちの罪を背負ってご自分をささげられました。このイエス様の十字架で成し遂げられた救い・赦しを、私たち一人一人が確かに受け取るために、洗礼と聖餐があるのです。
洗礼によって神様が私たちを罪と死から救い、限りのない赦しと新しい命を与えてくださるのです。
それを受け取るために、私たちは特別な人間になる必要はありません。
必要なのは、悔い改めること…自分が思いと言葉と行いで神様に背いて生きてきたことを認め、「私には赦しが必要だ。イエス様による救いが必要だ」と認めることです。
マタイ3章17節では、イエス様が洗礼を受けた時、「これは私の愛する子、私の心に適う者」と言う神様の声が聞こえた、と書かれています。
この「私の心に適う者」は、イザヤ書42章1節に由来します。
「見よ、私のしもべ、私が支える者を。私が…喜び迎える者を」(イザヤ42:1)
「私の心に適う者」とは、言い換えれば「神が喜び迎える人」という意味です。
「神が喜び迎える人」…私たちはどうでしょうか?
自分のこれまでの歩みをふり返れば、とても神様に喜んで頂けるとは思えないかもしれません。
しかし、父なる神様は、私たちのことも、イエス様の後に続いて洗礼を受ける人みんなを、子どもとして、喜び迎えてくださるのです。イエス様を信じて洗礼を受けた人はみんな神の子なのですから(ガラテヤの信徒への手紙3章より)。
洗礼を受けてから、私たちは、神様に愛されている者として自分も他の人々を愛して、人に仕えて歩んでいきます。
失敗があっても、悔い改め、神様の愛と赦しに支えられながら生きることができます。どんな状況でも、「私は洗礼を受けた!神様の子どもになった」ということが、私たちを支える土台になり、宝物になるのです。
(泉北ルーテル教会月報「いずみ」1月号 より)
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(中村聡)